業種 CDやDVDなどメディアの制作及び販売
販売形態 自社販売委託販売受託販売
取引先 全国の書店・メディアショップ
取扱商品 CD、DVD、雑貨
導入効果
  1. 受注は販売ネットワークからのCSV
  2. 新作リリース時に全国一斉出荷
  3. 販売店情報のデータベース
  4. 単価の安いものはまとめて補充出荷

受注は販売ネットワークからのCSV

全国の販売ネットワークのPOSシステムから出力された注文データが毎日送られてきます。POSシステムは全て統一されておりませんので、いくつかのPOSシステムのフォーマットの注文データを取り込めるようにカスタマイズしました。日々の注文はこのCSVデータがほとんどですので、これにより受注処理は簡単に済むようになりました。 受注が済んだら売上を計上すると同時に、売れて在庫がなくなったものを補充するための出荷データを作成します。これもその日にあった注文データから一括で在庫の引き当て処理ができるようになりました。実際の出荷作業は遠隔の倉庫で3PL業者様が、出荷指示データを出力して梱包作業を行います。

これだけのカスタマイズですが、まずは受注・売上・補充出荷という委託販売の基本のオペレーションを格段に効率化することに成功しました。

新作リリース時に全国一斉出荷

新作をリリースする際は、全国の販売ネットワークの店舗に対して一斉に出荷をしなければなりません。出荷する在庫点数も店舗によって異なります。また複数の新作を同時にリリースする場合は、カテゴリによって出荷する店舗とそうでない店舗があります。そこで、glan systemをカスタマイズして、コンテンツを複数のカテゴリに分類して、店舗ごとにどのカテゴリの製品を貸し出しするかを定義するマスターを作成できるようにしました。これにより、新作をリリースする際もボタン一つで全国の店舗に、どのカテゴリの製品をどれだけの数量出荷すべきなのかの指示を倉庫に指示できるようになりました。またこの新作の出荷のタイミングで、棚卸しを依頼するための帳票も併せて同梱できるようにしました。新作リリースはビックイベントでしたがこれらの機能を使うことで、計画的に迅速に処理することができるようになりました。      

販売店情報のデータベース

取引先である全国の販売店は、在庫を預けるだけではなく、販売先でもあります。間に代理店などの卸を介さないため、取引店舗数が膨大で、一つ一つの販売店様の在庫状況と売掛金を管理することは大変なことです。glan systemを使う前は、販売管理システムとは別にFile Makerを使って、販売店の情報を管理していましたが、システムと連動しているわけではなかったので、管理がとても面倒でした。そこでFile Makerで管理していた膨大な販売店情報をglan systemで一元管理できるようにカスタマイズしました。

これまでの積み上がっていた過去のデータもglan systemに全て引き継ぐことができ、なおかつ、これまでのデータベース以上に整理して情報を管理することができるようになり、効率的かつ正確に販売店管理ができるようになりました。

単価の安いものはまとめて補充出荷

委託販売では、毎日売上が立ったものは販売店から報告がきます。その報告のたびに、在庫が減った分として補充出荷をするわけですが、売上がたった製品によっては単価がとても低いもの少なくなく、そういった製品で数量が少ない日もあります。このようなタイミングで、毎日補充出荷してしまうと、ときには売上金額より配送費の方がコストがかかってしまうこともございます。そこで、製品のなかで特定の単価が低い製品はフラグをつけて、ある一定数量に達するまでは、補充出荷しないようなカスタマイズを考えました。当然その分在庫も多めに持つことにします。ある程度補充出荷分の在庫を溜めることにより、出荷の機会を減らしてコスト削減することにより、粗利益を改善することに成功しました。