キロ単価とパック単価で単価管理
スーパーでよく見る水産加工品はどのパックも少しづつ価格が違います。それは仕上がった加工製品の重さは どれも少しづつ異なるからです。だからこそ、重量とキロ単価とパック単価の概念が必要です。まずはこれらの機能をカスタマイズしました。これにより重さを入力すれば価格は自動計算できる上、パックごとに価格が決まる製品と合わせて販売管理することができるようになりました。
また、売上伝票は価格の設定区分に応じて印字のスタイルが動的に変わるので、帳票の作成の手間がなくなりました。
冷凍倉庫番号をロットとして個体識別
原料となる魚には一つとして同じ個体はないので、ロット番号に相当するものはありません。しかし魚を加工して冷凍庫に在庫として入庫する際には入庫先の冷凍倉庫の番号があるので、この番号をロット番号として記録して在庫管理することにしました。在庫はそれぞれ個体が異なりますから、入庫した日などその在庫に関連する情報を記録しておく必要があります。そこで、これらの情報を入庫時と在庫一覧表からいつでも記録できるようにカスタマイズしました。これにより、どの倉庫に何キロどのような原料が保管されているのかリアルタイムに把握できるようになり迅速な見積もりができるようになりました。
原料を販売製品に加工
原料の魚はスーパーマーケットの店頭に並べて販売するためのパックに製造加工しなければなりません。そのためには原料の在庫だけでなく、トレイやラベルなど様々な部材が必要になります。部材がなくなれば加工ができなくなるのでこれらも在庫管理しなければなりません。そこでglan systemを加工して受注があったタイミングで受注した商品を製造加工するための資材類を同時に引き当てできるようにカスタマイズしました。
受注のたびに加工が発生して在庫の形が変わります。これらの処理も含めてワンストップで出庫、売上まで効率的に処理することができるようになりました。
製品規格を登録して受注を効率化
得意先から受注があると、お客様のご要望に合わせた製品規格を定義します。トレイ・ラベル・内装・外装など見積もりの段階で詳細な規格書を作成しなければなりません。この規格書の作成は規格を作る上では大変なのですが、そこに定義されるフォーマットはいつも決まっているので、そのフォーマットを定型化してマスターに保存できるようにしました。さらにそのマスターに完成した規格の写真も保存できるようにカスタマイズしました。これにより、規格の情報がまとまると即座に定型フォーマットで出力できるようになり、お客様と共有できるようになりました。また次回も同様の受注をいただいた時は前回の規格を呼び出して、そのままの規格を出力したり、少し仕様を変更して再作成したりということが簡単になりました。